住宅メーカー紹介の外構業者は高い?相見積で発覚した衝撃の事実

マイホームの外構工事、見積もりを取ると想像以上に高額な場合が多く驚きますよね。

特に、住宅メーカーが紹介する外構業者は、紹介料が上乗せされているため、見積もり金額が高額になる傾向があります。

そこで今回は、実際に4社相見積もりを行い、外構業者選定をした筆者の経験を紹介します。


相見積とは;同時に複数の業者から見積りを取り、価格を比較すること


■ 相見積を取る理由

筆者はゼネコンで10年以上働いています。

建設業界で何かを発注する際の基本は3社相見積です。

これは1社だと価格や数量が適正かの確認がしにくいことや、競争原理により受注意欲のある会社の価格を下げる効果があるからです。

そのため、住宅外構の業者選びにおいても、初回の外構見積依頼時は他社にも見積を依頼していることや、実際に契約するかは金額次第というスタンスを業者にも示した方が良いと思っています。


また、ゼネコンなどから業者へ見積依頼する際は設計図を元に行います。

同じ設計図を元に見積をするので、仕様、数量はフラットに比較検討出来ます。


一方、戸建の外構工事においては、外構設計を併せての見積依頼となるため、仕様、数量がバラバラになり、比較検討がしにくいです。

ある程度、どのような外構にしたいのか決めて、設計図と言わないまでも、依頼内容を整理して見積依頼した方が良いと思います。


私の場合は下記のような概要書とスケッチを各社に渡して、できるだけ比較がしやすいようにしました。




■ 相見積でわかること

4社の見積もりを比較すると下記のような金額差があります。

もちろん私の依頼書に明確な記載がない部分については、使用されている材料が異なったりしますので、全く同じ内容での金額差ではないです。

筆者の土地は36坪の敷地が建築面積が15坪なので広くありません。

豪華な外構というよりは、見窄らしく見えない程度に安く抑えたいという希望があり、依頼者にも100万円から150万円と書いていたので、それに合わせて各業者が見積を出してきたということになります。

ちなみに、A〜C社は筆者が探した業者、D社がハウスメーカーの紹介業者です。

A社 1,149,440円

B社 1,430,000円

C社 1,810,000円

D社 1,687,273円


また、各業者の施行単価を比較すると、安い高いが比較しやすいです。

私のとった見積業者別に主だった項目を比較すると下記のようになっていました。

最終的には単価の安いA社に施工をお願いすることにしました。

業者選定後は


1. 土間コンクリート

業者 単価 (円/㎡) 

A社 7,000円

B社 8,800円

C社 7,800円

D社 9,900円


2. 不織布防草シート+6号砕石砂利敷き

業者 単価 (円/㎡)

A社 3,500円

B社 3,500円

C社 5,720円

D社 3,800円


3. メーカー品

メーカー品についても、業者によって仕入れ価格が異なります。

メーカーの材料は「掛け率」をチェックしてみてください。

掛け率とは;販売時の価格に対する定価の割合


サイクルポート

A社 0.6掛け YKK製品なら0.5掛け

B社 0.6掛け

C社 見積なし

D社 0.72掛け


■ なぜこんなに差がある?

これらの差は、以下の理由が考えられます。

 * 紹介料: 住宅メーカー紹介の場合は、紹介料が上乗せされている場合があります。

 * 人件費: 従業員の数や給与体系によって、人件費が大きく異なります。

 * 材料費: 得意なメーカーや材料がある場合は価格を安く設定する場合があります。

 * 利益: それぞれの業者の利益率が異なります。


■ 外構工事の費用を抑えるためのポイント

外構工事の費用を抑えるためには、以下の点に注意することが大切です。

 * 必ず複数社から見積もりを取る: 複数の業者から見積もりを取ることで、相場を知ることができます。

 * 仕様を明確にする: 事前に具体的な仕様を明確にすることで、業者に正確な見積もりを出してもらうことができます。

 * 紹介を頼らずに業者を探す: 住宅メーカーの紹介だけでなく、自分で業者を探すことで、紹介料がかからない場合があります。

■ まとめ

外構工事は、高額な費用がかかる場合が多いです。しかし、数社の相見積もりを取ることで、費用を抑えることが可能です。

今回の記事が、外構工事の費用を抑えるための参考になれば幸いです。